Project
大阪ガスネットワークのプロジェクト
生産性も保守レベルも向上した
導管MAPシステムの絶対座標化
ガス管の工事や維持管理には、人の作業や移動が伴います。そうした労働集約型業務からの脱却と生産性の向上を目指して、ガス管の位置情報を緯度と経度で表す導管MAPシステムの絶対座標化に取り組み、 GPS機能を持つデジタル技術と連携させるための新たなプラットフォームを構築しました。
印刷した図面を片手に歩いて作業していた漏えい 検査は、「車載式検知器」を搭載した車両を導入することで作業の高速化・検査結果記録の自動化が可能になりました。現在は 、ガス工事の際に行っているガス管の埋設位置の計測、竣工図の書き起こし作業を、「3D写真技術」によって自動化することを目指し、技術開発・検証を進めています。
このように、ガス管の位置情報とデジタル技術を絶対座標をキーに連携させることにより、業務の生産性向上とコストダウンに取り組んでいます。
環境にやさしい都市ガスの普及拡大で
快適な暮らしと地域社会の発展に貢献
「都市ガス」の主原料となる天然ガスは、石油や石炭などの化石燃料と比較すると、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)の排出量が少なく、大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOx)も発生しない、環境にやさしいエネルギーです。 大阪ガスネットワークカンパニーでは、都市ガス未普及エリアのお客さまのニーズにお応えするため、社内外の関係者と調整を重ねながら、安全に都市ガスの普及工事を実施。快適で豊かな暮らしの実現と地域社会の発展を支えています。また、地中に設置したガス管は台風や豪雨や地震などの影響を受けにくいため、エネルギー供給網の強靭化=エネルギーレジリエンス向上にも貢献しています。
お客さまの暮らしを支え、
信頼を得る、高圧幹線網の整備・建設
エネルギーインフラを担う私たちにとって、あらゆる場面での「安心・安全の提供」はもちろん、特に「ガスの安定供給」は一番の使命と考えています。その安定供給の根幹といってもいい重要な役割を担うのが高圧幹線です。
高圧幹線とは、ガス製造所にて液化天然ガス(LNG)を気化した後、ガスを各地域へ高圧で送るためのパイプラインのこと。大阪・兵庫・奈良・京都・三重・岡山の一部地域に730kmを超える長さで張り巡らされています。
近年では、各社都市ガスの製造所からのガス受入も、自由化に伴うガス事業法の改定や競争激化により変動しており、安定供給するための前提条件が変わってきています。
前提条件が変わっても安定的な供給を実現できるネットワーク構築のため、高圧幹線の建設プロジェクトを随時進行。その中の1つが、「尼崎・久御山ライン」の建設プロジェクト。
顧客の方にとっても、工事現場付近の住民の方にとっても「安心」・「安全」な工事に努めています。