エネルギーマネジメント
リユース品を含む蓄電池システムの運用技術開発
概要
蓄電池の遠隔モニタリング情報から劣化状態を正確に把握し、状態に応じた制御を実現することで、リユース品を含む蓄電池システムを安全に、長く使用する技術開発にチャレンジしています。
背景
再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の導入が加速する中、再エネの不安定性を補完できる蓄電池の重要性が大きくなっています。蓄電池を電力系統に接続すると、系統の電力が余った時には蓄電し、不足した時には放電できるため、電力系統の安定化が可能となります。
このようなポテンシャルを秘める蓄電池ではありますが、制御を誤ると使用可能な期間(寿命)を短期化するリスクもあります。
当社では、将来活用が期待されるEVリユース蓄電池も含め、劣化状態に応じた制御を実現し、様々な状態の蓄電池を運用することで、再エネの普及拡大と電力系統の安定化に貢献します。
詳細
当社子会社であるKRIが保有する、蓄電池の劣化状態を正確に把握する技術(劣化診断技術(※1))を活用することで、遠隔モニタリング情報である電圧、電流、温度のデータから、蓄電池の容量や抵抗を推定することができます。ここで得られる容量や抵抗を加味して制御項目を調整することで、劣化を抑制した長寿命な蓄電池運用を実現します。
また、当社では22年9月より、先進的な蓄電池の制御技術を保有するNExT-e Solutions株式会社と資本業務提携を結び(※2)、劣化状態の異なる蓄電池を組み合わせた蓄電池の運用実証試験を開始しております。
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