大阪ガスは、EVによる電気料金の削減、カーシェアリング、非常用電源活用というマルチユースサービスの実現を目指し、大阪ガスが所有する実験集合住宅「NEXT21」にて実証を開始しました。なお、カーシェアリングは子会社である大阪ガスオートサービスが行い、本実証を通じてカーシェアリングに関する新たな知見の蓄積を目指します。
◆脱炭素化に向けたEVの必要性
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて各部門でのCO2削減が求められる中で、EVの普及拡大が運輸部門の脱炭素化に有効な手段と言われています。また、近年、再エネ導入の拡大により需給のバランスを最適化するための調整力が重要に。蓄電池やコージェネレーションシステムなどの機器を束ねて制御する仕組み(バーチャルパワープラント)の構築が進み、EVも“動く蓄電池”として需給調整への貢献が期待されています。
◆EVによる3つのサービスとは?
本ビジネスモデルでは、まず、電力需要と再エネの発電量を予測する自社のAIにより、EVを用いたエネルギーマネジメントを行うことで電気料金の削減を実現。そして、若者の車離れの潮流を踏まえた、カーシェアリングの仕組みを用いてモビリティ用途としても利用。さらに、EVを非常用電源としても活用します。
Daigasグループは、本サービスの導入により、さらなる電力系統の安定化やお客さまのCO2排出量削減と省エネに貢献してまいります。