概要

抗菌抗ウイルス剤としてニーズの高い「透明性」「基材に対する密着性」「幅広い環境での抗菌抗ウイルス性」を共立する抗菌抗ウイルス剤です。

大阪ガスでは新型コロナウイルスが蔓延する前から本材料の開発に着手し、当社独自の光触媒に添加剤をハイブリッドすることで、高い抗菌抗ウイルス性防カビ性を持ちながらもお使いいただきやすい抗菌抗ウイルス剤の開発に成功しました。

特徴１．幅広い環境で抗菌抗ウイルス性を発揮

当社のTioClean™は、SIAA※などの認証基準に用いられる試験方法により、紫外線、可視光、暗所問わず幅広い菌やウイルスに対し高い抗菌抗ウイルス性を示すことを確認しております。

※SIAA：一般財団法人抗菌製品技術協議会の略称

特徴２．透明性が高く基材本来の意匠性を維持

　本材料の粒径は粒径3～5nmと一般的な光触媒よりも非常に小さいサイズです。通常、粒径が小さいほど凝集し白濁しやすくなりますが、本材料は大阪ガスの独自技術により粒径と分散性を両立しているため、粒径が小さいながらも非常に高い透明性を示します。また、極小サイズの為塗膜にした際のざらつきなどを抑えることができ、基材本来の手触りや肌触りを損ないにくいです。

特徴３．高い密着性

　本材料はバインダ※を使用せずとも基材※に対し強い密着性を示します。通常、光触媒は基材との密着性を高めるためにバインダと組み合わせて使用することがございますが、バインダを使用することで抗菌抗ウイルス活性が低下したり触り心地が変化することがございます。当社のTioClean™は光触媒単独でも密着性が高いため、水拭きを想定した試験などにより、バインダを使用せずとも高い密着性を示すことを確認しております。

※基材の種類によって密着性は異なります。

特徴４．基材の劣化を抑制

　本材料は光触媒でありながら紫外線をカットし、外観や強度の劣化を防ぎます。

特徴５．高い光触媒性

　本材料は紫外線が当たる環境では光触媒作用により、有機系の汚れ成分の分解やシックハウス症候群の原因であるVOC※の分解効果を示します。

※揮発性有機化合物（volatile organic compounds）の略称